小学校、朝の読み聞かせで4〜5年生によく読んでいます。
中国の民話ですが、日本にもありそうな昔話なので違和感なくお話の世界に入っていけます。
この九人のきょうだい、赤ちゃんの頃から「これが食いしん坊だな」とか「ながすねってこんなに!?」など、見た目に違いがあるので、じっくり絵を見るのも面白い。
でも大きくなると顔も体つきもそっくりになって、王さまも見分けがつかないって都合が良過ぎる?
九人兄弟ってばれていないのか、兄弟がいることはわかっていても、これほど同じ顔つき身体つきだとは普通は思わないか。
名前の意味通り成長した兄弟の活躍は、誰も傷つけずに王さまを唸らせます。
王さまの策略が伝えられると、「次は○○の出番だな」と声が上がってくるのも読み語りの面白いところ。
そして、特に「ぶってくれ」や「きってくれ」の登場では、驚きと笑いが起こるのも読み手として嬉しい瞬間です。
こんな人間いるわけない!とつっこみたくなりますが、フィクションの世界はこんなことも有り。
だから絵本って面白い。