まるで、昔話みたいなお話でした。
表紙をめくった部分に「格調高く美しいイラストで書かれた、新しいおとぎばなし」とかいてありました。
まさに!「新しいおとぎばなし」だなと、思いました。
下の子が「すごくいい絵本だったけど、もう少し絵がきれいだったらもっとよかったのに」と、ほざいてました。
話は気に入ったけど、
ちょっと好みの画じゃなかったようです。
この作者は、どちらかというとイラストが専門畑なのにね〜。
私も、このお話すごく気に入りました!
気位の高いちょっとおバカなお姉さんたち、後継ぎクイズを出す父・王、亡くなった母の形見を大事にしている末娘と、昔ながらのおとぎばなしの要素満載で、楽しかったです。
作者はロンドン生まれとありますが、この絵本の世界はイギリスとは似ても似つきません。
お城だって、西洋のいわゆるシンデレラ城みたいのではなく、どちらかというと中国の昔から伝わっている巨大アパートみたいな感じだし、
広がる土地はイスラムなどの中近東を思わせます。
主人公の肌の色も浅黒いしね。
こういう絵本は珍しいな〜、面白いな〜と、思いました。お話はやや長めだけど、何度も読みたくなる素敵な絵本だと思います。