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江戸落語の絵本化ですが なにげに深い話です。 「しにがみ」という言葉と 表紙が示すように、ろうそくが象徴的な一冊です。 人の心の浅ましい部分 (でも人間として理解できないわけじゃない・・)が うまく描かれていて 読み応えがあるし 聞き応えもある一冊だと思います。
投稿日:2015/03/05
しみがみさんとの会話調で、物語が進んでいきます。 またその言葉遣いが粋な感じで、いろいろな落語絵本を読みましたが、これが一番好きです。 読みやすくて、おもしろくて、なによりしにがみさんが温かい。 版画の絵もとても味わい深い。 そして終わり方も見事です。 4年生の読み聞かせで読みました。 題名から怖いお話を連想した子もいたのですが、みんな楽しそうに聞いていました。 最後は「あっ!」との声があちこちから聞こえました。 この本は、よみきかせで自信をもって選べる1冊です。
投稿日:2017/10/25
落語「死神」を絵本にしたもの。 江戸っ子の粋な語り口調が 読んでいて楽しい一冊です。 お金に困った男が、死神が見えるようになりました。 そこで、医者の看板をかかげ、儲ける様になりますが、豪遊してまたしても貧乏に・・・。 また 医者を始めますが、今度はどうにも上手くいきません。 そこで、死神を出し抜く うまい案を考えつきます・・・。 「死神」の定義やら、「寿命の蝋燭」、男が考え出した死神を出し抜く方法、そして 思わず「あぁ!」と言ってしまいそうなラスト・・。 これらのものを すんなり理解できる年齢は・・、10歳位からでしょうか。 もちろん、もっと低年齢のお子さんにも読んであげられるとは思いますが、補足しながらになるんじゃないかなぁ。 個人的には 死神に連れられてたどり着いた先にある、無数の蝋燭置場のシーンが好きです。 そこだけでも ポスターにして飾りたいくらい。 幻想的で圧倒されるシーンです。
投稿日:2008/07/14
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