絵本のガイド本はたくさんありますが、この本の特徴は、解説文が短い、ことだと思います(あくまで私個人の感想です、、、)。
私は、子どもが生まれるまでは、絵本のことなどなにも知らなかったので、いろいろなガイドブックを読みました。それには、絵本の解説がくわしく書かれていたのですが、結局は解説文にしばられて、ぜんぜん楽しめてなかったなと、今になって思います。
だから、あらすじやコメントはさらりと、けれどエッセンスはしっかりと伝えているこの本は、いいなと思うのです。
子どもだけでなく大人にもおススメの絵本が、紹介されています。「お茶のおともに、ずっと眺めていたい絵本」なんて、おもわず手にとってみたくなるでしょう。子どもがいるいないにかかわらず、いろいろな年代の方にも絵本の楽しさを教えてくれます。
カバーイラストと本文が統一されている装丁が、とてもおしゃれだなと思います。明るくて落ち着きのある、こっくりした色あいがすてきです。3冊揃うと、雑貨テイストな感じになりますね。
うちの子がまだ小さいころ、私が絵本を読み聞かせていると、こどもが自分でどんどんページをめくってしまいました。子どもにとって、絵本をめくること自体が楽しいことなんだなと、感じたことがあります。金柿さんが書かれている「絵本を通じて得られる、幸せな時間」って、こんな時のことなんでしょうね。