見返し(前)からのモノトーンの書き出しに、この男の子が日常に興味関心やその喜びを見いだせないでいることがわかります。
ギー先生の登場で、衝撃的な時間が始まります。
芸術科の先生かしら?と思いましたが、そうじゃないかも。
それにしても、芸術ってスゴイ!
この年頃に「感じる」って事をしておくことで、その人の感性が形作られるような気がします。
感性って教えられるものじゃない。
感性を育てる機会を与えることだけしか大人にはできない。
音楽を聴いて、感じたことを頭に描く、そしてそれを文章にする。
こんな授業を受けてみたかったな〜。
まるで、頭のなかでダムがこわれて、ことばが洪水になってでてくるみたいで…。
と、いう主人公の言葉にマクノートンさんご自身の経験から出ている言葉だと思いました。
見返し(後ろ)まで、夢(想像)溢れるカラフルな世界で終わっていることで、わたしも爽やかな読後感を味わえました。
こんな素敵な出会いを見逃さないよう、息子にもこの絵本は薦めました。