もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)
日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥
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久々に家族そろって☆五つ。 目が覚めたら頭がなかったという飛びぬけた始まり。 自分の顔を探しに行くために、カボチャやらニンジンやらを仮の顔に仕立てると、「頭がきれる」とか「頭をいためる」とか気になることを村人に言われてしまう。 気がついたらビショップのマジックにかかってしまいます。 話がだんだん変わっていくのに、流れに飲み込まれています。 お祭りで出会った少年とともに、最後は男の顔の謎解きのような展開。 この男の顔っていったいどんな顔だったんだろう? 話のオチですべてが解るのですが、これから読む人のためにこの部分は省略。 ついていけた息子と、マジックにかかってしまった奥さんと、二人が話に集中してくれて、自分もかなり満足。 マックロスキーの絵が冴えわたっています。
投稿日:2011/06/25
「シナの五にんきょうだい」の作者C.H.ビショップさん作、「サリーのこけももつみ」や「かもさんおとおり」の絵の.マックロスキーさんの絵による作品です。 タイトルと表紙絵から、ギョギョッとしながらも、愉快なお話であることを期待して読みました。 初版はなんと1942年(アメリカ)。 1970年にrenewed。 そして、日本では2011年4月というのですから驚きです。 古き良き時代のアメリカの民衆の生活感が伝わってきます。 さてお話は、ある朝 主人公の男が起きたら、頭が無かった。 家中引っ掻き回し捜してみるも(笑)、頭は無かった。 頭が無いのに、一生懸命記憶を辿り、ブタを売りに祭りに行ったことを思い出し、もう一度祭りに行って、頭を捜すことに、・・・。 だけど、頭が無いまま出かけるわけに行かないので、畑のカボチャを目・鼻くりぬいてかぶってみたが、・・・。 とにかくここまで笑いっぱなし。 愉快な絵に、ひっくり返ってしまいました。 さて、格好の頭を作り帽子をかぶって、祭りの会場へ。 昨日は楽しめなかった祭りの会場をゆっくり堪能する男。 この祭りの様子が、とにかく素敵。 福引・射的・ボーリング。 見世物小屋・サーカスにメリーゴーランドまで。 当時のアメリカに私もタイムスリップできたような気持ちです。 親切そうな男の子に出会い、これまでの事情を説明する男。 自分の顔の造作を説明するくだりは、積み上げ唄。 もう、ここで「出ました〜♪」っていう楽しい気持ちになりました。 ラスト前の男の子の台詞が、読者の???の気持ちを膨らませてくれて、とにかく良いんです。 そして、衝撃の場面へ、・・・。 さてさて、このラストを読まれて皆さんは、どんな解釈をされますか? 私は「夢」と、息子は「魔術が解けた」と解釈に相違が、・・・(笑)。 長いお話ですが、一人読みのできるお子さんなら最後まで一気に楽しめそうです。
投稿日:2011/06/16
前半はドキドキハラハラ! 「これからどうなるんだろう」とか「こんな頭ありえない」とか、その不思議さとストーリーのテンポの良さにくぎ付けになりますが、 ラストのあのページはあんまりに無難に落ち着きすぎて「え〜っ?!」って、母子共々かっがりしてしまいました。 最後の方に相談にのっている少年が何か途方もないことをしちゃうんじゃ!とか…。 実は少年の頭がこの主人公の頭だった!!とか…。 気持ちが先行しすぎて、これはページ合わせのためのラスト?とまで考えてしまいました。 うちの上の子に至っては「夢落ちか〜っ」って、すごく残念そうに吠えてました。 ラストは少々我が家の人間の創造から外れてしまいましたが、テンポのいいとても面白い絵本です。 小学校4年生以上のお子さんにいかがでしょうか? 遠目も利きやすいはっきりした線で描かれているので、読み聞かせなどにも最適です。
投稿日:2011/09/26
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