いや〜そうべえさん、夏にもご活躍でんな〜。
上方落語のようなこのテンポの良い言葉の掛け合い。
読んでいて気持ちの良い事ったらありゃ〜しない。
にわか関西人になってしまいますがな〜(笑)。
これは、夏の読み聞かせ定番になりそうです。
確かにこの作品から読んでもすんなり読めますが、やはり私は「じごくのそうべえ」を読んでからこちらをお薦めしたい。
軽業師のそうべえ・医者のちくあん・山伏のふっかい、そして歯抜き師のしかいが、帆掛け舟の上で出会いましたが、船がぜんぜん進みません。
船頭の言う事には、ふかに魅入られた人が乗っているからのこと。
さて、たくさんの乗船客の中かの4人が魅入られたようで、みんなのためにと海中へ投げ出され、ふんどしで繋がり・・・。
ここからの深海の色の美しい事。
この季節にピッタリ。
偽竜宮城にドキリとしたら、本物の乙姫様に会えるは、よれよれの浦島太郎に笑わされるは、歯抜き師の登場の意味に納得し爆笑するやらで、1冊読んだら疲れました。
少々長めなので、就学児からが対象かとは思いますが、“浦島太郎”のお話を知っている小さいお子さんも楽しめる作品だと思います。
それにしても、田島先生、エネルギッシュですねぇ〜。
次回作も期待しています。