この絵本が最初に出版されたのは、1982年。今からざっと30年近く前に出ていた本なんですね。
自分の年を考えるのは嫌なんですが、振り返ってみると、当時の先生という方々は、この絵本の中の校長先生のように、子どもたちが身近に見る尊敬すべき大人で、親から学べない知識とか、遊びとか教えてくれたよな〜。と、この絵本を読んでいてつくづく感じました。
今の先生方は、子どもたち以上に時間に追われていて可愛そうになります。
うちの上の子は、最近もっぱら1人読みで、この本もあっという間にこっそり読んでいました。
ニコニコしながら読んでいるところを見ると、楽しい絵本だったようです。
時代背景がそれこそ30年前ですから、いまの子どもたちにとっては学校の周りの風景も、服装も、遊び方も古くさく感じるかもしれませんが、この作品をきっかけに自然の中の楽しい遊びにハマってくれたりしたら、作者は「よしっ!」って、思われるのではないでしょうか?
そして、やっぱり林明子さんの絵は、子どもたちの雰囲気が十二分に描かれていて、いいですよね〜。存分に楽しませてもらいました。