「ほしをもったひめ セルビアのむかしばなし」 大人が読んだ みんなの声

羊にされた若者たちはカリーナ姫と国の半分を欲したけれど、羊飼いの若者は、領土を欲しない代わりに羊にされた若者たちを人間に戻すことを望みました。
そして結果的に、より豊かになったのです。

富よりも誠実さ。
その誠実さが、姫の心と富を引き寄せたのですね。

このようなお話の展開はありがちですが、そのことに初めて触れたような、新鮮な気持ちになりました。
それは、姫が素直だったこともあるでしょうし羊飼いの若者が誠実だったこともあるでしょう。
でも何より響いたのは、王様の姫を想う気持ちだったかもしれません。

とても丁寧に描かれた、素敵な絵本でした。

黒い背景にキラキラした文字で書かれたタイトル、そしておしゃれなイラスト。表紙の佇まいからとても素敵だったので、目をひきました。
ほしを持つお姫様と、姫がどこにほしをもっているかを言い当てた若者のお話です。
不思議な雰囲気の昔話でしたが、素敵なイラストと相まって、幸せオーラを感じ、気分が上がりました。
知らない国の昔話を知るのは楽しいです。

セルビアのむかしばなしなんですね。初めて読む印象のお話で、すごく不思議で、興味深く読みました。不思議な世界観が、色鮮やかで幻想的な絵でえがかれていて、とってもきれいです。衣装の場面とか、女の子は好きそう！あまり読んだことのない国の昔話は新鮮です。

表紙がとても綺麗な絵本だったので、図書館から借りてきました。若者は、勇気があるし、とても賢いと思いました。カリーナ姫も若者もお互いに相手を好きになって結婚したのがなによりのハッピーエンドだと思いました。若い王とカリーナ姫も羊にされていた若者たちの魔法が解かれ、二人を支えて国がいっそう栄えて、人々がいつまでも幸せに暮らしたのがよかったです！