タイトルに惹かれて書架から抜き出したらとってもかわいい表紙。なんだか真似して描いてみたいファンシーな表紙だなと開いてみて、袖に、言葉にする勇気と言葉にしない勇気があるとのおばあちゃんのセリフが書いてあり心を奪われました。
自分に深くうなづくところがあったのです。
それでもただのファンタジーじみた定番小説を思い浮かべていましたが違いました。
作者のなかで言葉屋の設定がかなり細かいのではないでしょうか。裏設定とかめっちゃ作りこんでありそう。
歴史まである言葉屋が出てくると吸い込まれました。
お話自体は現代の子供たちが集団生活で経験することばかり。きれいごとではなく結構子供世界を表してあるのではないでしょうか。
主人公が恐ろしく芯のしっかりした子なので、ひとつひとつ丁寧に向き合い乗り越えていきます。
私はもっとちゃらんぽらんだったかも(苦笑)
大人になった今、主人公のやりとりがよくわかります。
もしかして子供たちもそうなのかな。こういうやり方があるんだと気付くのかな。
久しぶりに心から楽しい本に出逢いました。happy。