柳田邦男さんが推薦されていたのでセレクト。
戦争と平和というテーマで、フランスのエスプリがきいている、との評です。
少し古風な絵ですが、2014年の作品。
第1次世界大戦から100年ということで、100年前のエピソードとして描かれているのですね。
そのころの戦争はまだ人が手で動かしていました、という文章が意味深です。
ということは、今は…。
空色の飛行機に乗ったそらいろ男爵が主人公です。
悠々自適で飛行機を楽しんでいたと思われる男爵も戦争に駆り出されることに。
そこで、砲弾になるものを、と探して思いついたのが、分厚い本!?
そのうちに、ロシアの小説『戦争と平和』を落とすと、敵の兵士が読みふけってしまい、
驚くべき光景が。
本の威力、でしょうか。
後半はさらにエスカレート、すごい結末が寓話的です。
こんな解決策、実現してほしい、と思ってしまいました。
小学校高学年くらいから、戦争の愚かさを感じてほしいです。