いろんな国の子どもたち(小学校くらい)が、どのような通学路を通って学校に行くかを、写真と短い文章で紹介したドキュメンタリー絵本。小舟に乗って川を渡ったり、崩れかかった橋を無理やり渡ったり、延々と何時間も山を越え谷を越え歩き続けたり、谷間をロープだけで渡ったり…危険な場所もなんのその。生活力に溢れたたくましい子どもたちは、どんどん学校に通っていく。どう見ても、危険な場所であっても、ちょっと楽しそうに見えてしまう。日本ではありえない風景だ。こんなふうにたくましく育った子どもたちは、きっと素敵な大人になるだろう。自分が学校に通った時は、2キロの平坦な道がとても大変に感じたけど、そんなことはとても恥ずかしくて言えない。
人生の大抵のことは、この絵本を見ると、どうってことがないように思える。世界の子どもたの逞しさに触れて、勇気を頂いた。