『ONE CHRISTMAS WISH』が原題。
この意訳にも、納得のストーリーです。
テオのクリスマス・イブは一人ぼっちなのです。
両親は仕事、ベビーシッターはケータイに鼻を押し付けて居眠り。
この辺りのシチュエーションが今風で妙にリアルです。
ということで、一人ぼっちじゃなくいられるように、というテオの願いが叶うのですね。
でも、その面々は、クリスマスの飾り。
しかも個性が強いだけに、ハプニング続出、というわけです。
ファンタジーと現実がふわっと融合して、まさに不思議な世界観。
でも、ちゃんと家族愛に着地してほっこりです。
かなりのボリュームのストーリーですが、挿絵が美しく、
クリスマスムードたっぷりです。
加えて、コミカル部分もしっかり補っていて、いい塩梅です。
小学生くらいから、クリスマスオーナメントの意外なキャラクターを感じてほしいです。