「ダム・キーパー」 大人が読んだ みんなの声

まるでムービーを観ているような、臨場感あふれるイラストにひきこまれました。物語の展開も、絵本の枠にはまっておらず、子ども向け、大人向けと染めていない印象を受けました。
途中、胸が痛みましたが、ひとを信じられる結末でほんとうに良かった。

最初、普通の人々の、相手を見た目で判断するいやしさを感じました。また、ビッグは自分の仕事のことをどうして言わないのだろうと、いきどおりました。そしてフォックス。転校生として現れた彼女は、ビッグにもビッグをいじめる子にも同じように接します。ビッグは自分の大切な友だちなんだということを、やんわりと伝えながら。
裏表紙の絵を見たとき、最初はとても疑問に感じました。でも何回か読み直すにつれて、いじめのやわらかな終わらせ方の一つを教えてもらった気持ちになりました。

絵もとても情緒があって素敵だと思いました。映画のワンシーンのような感じでとてもきれいです。また、絵本の内容をすごくうまく表現している感じの絵で、この絵じゃないと合わないかも。と思ってしまいました。子供にもとても分かりやすく、理解しやすく描かれているため、子供とこの絵本を読んで感じたことなどを話したりできると思います。子供との素敵な絵本の読み聞かせ時間にピッタリな１冊が見つかりました。

遠近感がある、アニメーションをみているような
作品で、絵がやさしい雰囲気を出しているなと思いました。

人はだれも知らない　大切なお仕事をしてるんだなと
つくづく感じています。

世の中には縁の下の力持ちということばがありますが、
まさにこの絵本はそうですね。
だれもわかってくれないときには、このお仕事休んでしまいたい
と思うこともあるでしょう。

でも、必ずだれも知らないと思っていても、
世の中には　見ている人がいて、応援してくれています。
そう思いながら　続けることが大切ですね。
きっと　解りあえるときが来ますから。

街を暗黒の世界から守るダム・キーパーという仕事に、人知れず私たちのために活動している人々の姿を見ました。
その人たちは汚れ仕事に汗流しているのに、評価の外の人間なのでしょうか？
不器用でいじめられっこのピッグを理解してくれたフォックスとの、淡いロマンスにはホットしました。
アニメーション映画の概要のような絵本だけに、背景にあるいくつもの物語は想像するだけなのですが、全体を改めて見たいと思います。

全ページ試し読みで読みました。

孤独な少年ビッグに、転校生の女の子フォックスというお友達

が出来ました。ビッグは、フォックスがビッグのよごれんばの絵

を友達に見せて笑っていたので、勘違いしてしまいました。

本当は、”よごれんぼなかま”と書いてあってビッグとフォックスの

二人のことを書いてあったのですが、いつもいじめにあっている

ビッグは、誤解してしまったようです。ビッグには、ダムの上の風

車を回すダム・キーパーという仕事をして、町の人々のために

頑張っていることを知らないで、みんながのけ者にしています。

でも、誤解も解けて、これからは、フォックスもダム・キーパーの

仕事をやっていることを知ってもらえたから、ひとりぼっちじゃあ

なくなってよかったなあと思いました。

街の水車小屋の上でダムを守る仕事をしている豚君のお話です。
身なりが汚いからと、いじめられても自分の仕事を言わないで耐える姿がとても切なく思いました。
特に小学校時代は、少し異質な子は住みにくい子供たちだけの世界があります。

どうして、子供は異質なものに敏感なのかなーと・・しみじみ思いながら読みました。このお話は先生は出てこないで、ひたすら子供たちの友情を描いています
内容はシビアですが、絵がとてもかわいいのが救いです。豚君によき理解者が表れてよかったです。理解をしてくれる友達がいることはとても子供にとって心強いです。
シリアスなお話だけに、二匹で絵を描く場面がとても素敵で華やかに思えます。

学校の読み聞かせにぜひ使いたい作品です。