この作品は動物生態シリーズものの1冊だそうです。
作者はチェコスロバキアの人ですが、絵本が出版されたのはフランスのようです。
そして、本書は1964年に邦訳されたもののリメイク版だそうです。
石井桃子さんが翻訳されているので、とても読みやすい、優しい言葉で綴られた作品に仕上がっています。
うさぎがどれだけ猟師の鉄砲(人間)が怖いか、すごくよくわかりました。フル―もキャプシーヌもビビりまくりです。
フェードル・ロジャンコフスキー(ロシアの方です)のイラストもうさぎをよく観察されて描かれているな〜と感じました。
特に好きな絵は『夜のけものよ、いえにおかえり。ひるのけものよ、目をさませ』のシーンの絵です。
この詩もいいけど、後姿のフル―やヒマワリやかかしの影がすごくいい感じでした!!
字が多い作品なので、お話会の読み語りに使うのは少々難しそうです。また、絵が素敵で細かいところもあるので、1人でじっくり読むか、お父さんやお母さんに読んでもら立って、ゆっくりページをめくるのがいいかな。と、思います。