貯めていたおこづかいで買い物をしようと、わくわくしながら町を見てまわるぼく。ところが他の人とぶつかり、手ににぎっていたお金をほとんど落としてしまい、ひどく落ち込みます。そんな時に見つけた「スマイルショップ」で、おじさんとスマイルを交換すると、なぜだか気分が晴れて、周りのみんなも笑顔でいることに気づきます。
もしも自分も同じことがあったら、きっとふてくされて、ぷりぷりしながら一日を過ごしたかもしれない…と思いました。子どものみならず、大人であっても、自分の気持ちや機嫌をコントロールするのは難しいことです。
ちょっと思考を変えるだけで、ちょっと周りに目を向けるだけで、嫌な気分も変わってくるかもしれない。そんな生き方のちょっとしコツやヒントを教えてくれるような絵本でした。大人もはっとさせられるかもしれませんね。
細かく描かれたきたむらさとしさんの絵も魅力です。