「せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子」 大人が読んだ みんなの声

「MARY WEARS WHAT SHE WANTS」が原題。
そう、自分の着たい服を着るメアリーの実話です。
1832年にニューヨーク州で生まれたメアリー・エドワーズ・ウォーカーが主人公。
当時は、女の子の服装は窮屈なドレスだけ。
それが、「当たり前」だったのですが、メアリーはそれに疑問を感じるのです。
ズボンをはくことで、「自分の着たい服を着る」ことを訴えたメアリー。
ストーリーではさらりと描かれていますが、
巻末の解説を読むと、逮捕などたくさんの逆風もあったようですね。
小学生くらいから、「当たり前」について考えるきっかけになりそうです。

タイトルにひかれ、手に取りました。
女の子はドレスを着るのが当たり前だった時代に、自らの意思でズボンを履こうと行動した女性のお話。
お父さんの「にんげんってあたりまえだとおもっていたことがかわってしまうのがこわいんだ」というセリフが印象的でした。
お話はハッピーエンドですが、実際には、本当にいろんな困難があったのだろうと想像できます。
ピンク色をベースにしたおしゃれなイラストで、大人も楽しく読めました。

このコロナ禍で
延期になったオリンピック・パラリンピック
更に、また、いろいろあるもんで
女性蔑視発言・オリンピック憲章にどうの・・・等で
会長辞任のどうの・・・
と、
まだまだ、認識のずれといいましょうか
意識、感覚のズレは、あるように感じます

そんなことを予見していたわけではないでしょうが
「差別」？常識？についての
この作品を見つけてしまいました

ノンフィクション！！
ほんの少し前のお話ですよ
そんな昔ではないのです

世相を反映している作品だなぁ〜
「昔は、こうだったの？変だね」
という、未来の子どもたちの声が聴こえるようです