強いていうと、仕掛け絵本です。しかも、大人向けの!
子供も十分楽しめる(?)と思います。いや、本好きのための仕掛け絵本とでもいいましょうか?
本書は絵本としてはとても権威である「ケイト・グリーナウェイ賞」を受賞しています。
私は、元来絵本って、「絵」で勝負してほしいと思っているんですよ〜。もちろん内容も大切ですが、「絵」で語るべきことを語っているから「絵本」なのであって、文字ばかりで背景のように描かれているものはあまり「絵本」というジャンルで認識をしたくありません。
そんな私の認識の中で、この絵本は、素晴らしい!!
必要以上に文字がないし、ごちゃごちゃといろいろ描き込みもない。シンプル・イズ・ベストスタイルです。
おまけに斬新な遊び心もある!(大人のくせに作者の仕掛けをしっかり覗いてみてしまいました)
虚構と現実の交差が何ともいえません。
そして、この絵本を読む機会があったら、ぜひ!一番最後のページにこっそり入っている手紙を読んでください。更に、この絵本のすごさが実感出来ます。