どこかのお話会で、誰かに読んでもらったような記憶はあるのですが、自分で手にして読んだのは初めてです。
「やまんばもの」のお話の中では、このお話に出てくるやまんばはとても優しく、自然の神様的に描かれています。
絵本やお話が好きな人には、有名な絵本だと思います。
この本自体の存在は、だいぶ前から知っていたのに、なんで今まで手にしなかったか、
というと、ぱっと見、昔話にしてはかわいらしい絵だったから。っていうのが大きいです。
だから、表紙を見てビックリです。
大好きな瀬川さんのイラストだとは、今日まで気がつきませんでした。
第1刷が昭和42年とあります。
年代物ですね。
今の瀬川さんの絵とは全く違う雰囲気でした。
最近、安房直子さんの作品が好きになって、よく読むのですが、
安房さんが最期まで書き続けていた短編シリーズ
『小夜の物語』に登場したやまんばと、この『やまんばのにしき』のやまんばは、その存在がとても似ていました。
安房さんの『小夜の物語』シリーズでも
やまんばは、山の神様・自然の神様みたいに描かれていて、ちっとも怖くない。
そんな小さな共通点を発見して、喜んでしまいました。
気になる方は読み比べてみてください。