骨の標本と言えば、少し怖いイメージがありますが、
これはうさぎ、リス、ペンギンなどの生き物たちの骨、
しかも精巧に取り出された標本で、美しいくらいです。
しかも、カメラワークも素敵です。
そして、その標本つくりのスペシャリスト自らが解説してくださるので、
そこからたくさんのことを学べますね。
なるほど、骨を見ればその形や強度から、生きていく上での進化の様子がはっきりとわかりますね。
しかも、筋肉とか内臓よりも生々しくなくて、子どもたちにも興味を持ってもらえそうです。
文章も、子どもたちに語りかけるようで、クイズ形式があったり、
考えさせたり。
さながら博物館の標本を案内してもらっている気分です。
もちろん、巻末にはもっと詳しく、骨の知識が解説してありますから、
じっくりとチェックしてほしいですね。
そうそう、意外なところに骨があったりするのですが、
なぜサルにあるのにヒトにないのか、「わたしもかんがえちゅう」
という筆者の解説が科学っぽいですね。
しばらくは、生き物たちをみると、レントゲン透視のようにチェックしてしまいそうです。