1ページ開けば虫が大好きな方が書いた絵本だということがすぐにわかります。さっちんと虫はとても仲良し。人間のように一緒におしゃべりして、遊んで
虫好きの子どもなら、憧れのシチュエーションです。
そして、細かな虫の描写は、虫を本当に愛する人にしか書けない内容なので、絵本でありながらまるで図鑑を見ているかのような楽しさもあります。色鉛筆で書かれた素朴なイラストも柔らかくて素敵です。
お話が短編になっているのも面白いところです。そして、その中で、虫を探したり、登場する虫の名前を見たり・・ストーリーを追うだけではない楽しみ方がたくさんあるのも魅力の一つです。
2話目の虫のお祭り楽しそうで好きです。
メダカすくいやらとっくりばちのボーリング?楽しいゲームの数々です。
3話目の春を待ち望むさっちんは、まるで我が息子を見ているかのようでした。
あったかくなってきても、まだまだオオクワガタやカブトたちは土の中。
早く夏にならないかなーと毎年、心待ちにしています。
アリさんに運ばれている様子は・・ちょっと驚きでしたが。
虫が好きなお子さんなら、こんな世界に一度は憧れているはず。
虫と友達になれる気がする楽しい絵本でした。