「レインボウブックス かたち」 大人が読んだ みんなの声

ラクダやバナナ、クローバーなどの身近なものの絵が大きく単色で描かれた絵本でした。背景と描かれた絵の色が異なるため、とても鮮やかかつ、印象的な絵になっていたと思います。
言葉を覚えはじめたころのお子さんと一緒に読むと、楽しめる絵本だという印象を持ちました。

まだ初めての世界に興味津々な赤ちゃんにとってこういった複雑ではない絵本は優しくていいですね。胎教として生まれる前からお母さんが読んだり見て感じたことをお腹の赤ちゃんにも伝わっていたら親子で思い出の絵本になりますね。

いろんな形が表現されています。
開いた場面に現れる二つの絵、これは、どこか共通点があるの？
一見なさそうで、でも、よーく見るとやっぱりね。
って、なりそうです。柔軟な頭の持ち主の子どもたちは、思う存分楽しむことができることでしょう。

かたちの絵本と聞いて私が想像したかたちなどひとつもないという、とても斬新で良い意味で期待を裏切られる絵本だと思いました。
切り絵のような絵が続き、馴染みのあるものからあまり身近にはないようなものまでかたちは様々でセンス良く楽しい絵本です。
文字がないので、読みながらそれぞれの家庭の読み聞かせで楽しめる絵本だと思います♪

かたちの絵本というと、丸や四角のような形でできるイラストの絵本が一般的ですが、こちらの絵本はうずまきやひょうたん、ばなな、らくだ、など自然の中にある様々な形が単色で描かれているのがおもしろいなと思いました。
あかちゃんといっしょにイラストを手でなぞりながらやりとりする親子の姿が想像できていいですね。

かたちというタイトルを見ただけだと、丸や三角四角などの形が登場すると思ったんですが、もっと自由度が高くて想像してなかった形だらけでした。渦巻きとかひょうたん、バナナやカメまで！次は何の形かな？とワクワクしました。

文字が全く無い、色と形を楽しむ絵本です。

ぐるぐるした形、お山のような形、四つ葉とトンボの羽・・・
ページをめくっていきながら、「あ！これは数字がモチーフになってるのでは？」と気付きました。

最後のページでは、七人の人が七色の虹を仰いでいる。
レインボウブックス。なんだかタイトルがスッと胸に落ちた瞬間でした。

イラストはいたってシンプルで、落ち着いた美しい色彩。
赤ちゃん向けの絵本でありながら、大人も楽しめるアートな絵本。

文字が無い分、想像力を自由に働かせて、色んなお話をしながら楽しみたい絵本です。

切り絵で表現された絵を左右見比べてみるとたしかに似ていて楽しかったです。四つ葉のクローバーとトンボ、そういえば似てる！とあらたな発見でした。
私たちの身の回りにはいろんなかたちのものがあって面白いですよね。自然界のものでも、どうしてそんなかたちになったんだろと思うものが多々あります。そういうかたちについて考えるきっかけになる1冊ですね。
息子は最近はさみでチョキチョキが大好きなので、これ、紙を切って形を作ってるんだよというときっと興味津々で見てくれそうです。

赤ちゃんの本で「かたち」と言ったら、まる、さんかく、しかく・・・という一般的な形がでてくると思っていたので、意外でした。
左右のページが、どこか少し関連があります。
絵はシンプルですが、ひようたんとラクダとか、ありふれていないものが登場するので、「なに？」「なぜ？」と思考力を試されている感じでした。

　「似てる」とも言えるし、「違う」とも言える。そんなものが見開きの右と左に並んでいます。

　でも、やっぱり似てる！左の物をひっぱたり伸ばしたりしてから、形を整えると、ほら、右の物になるんじゃない？違うけれどちょっと似てる。そんなものを身の回りに探してみるのも楽しいかも？・・と思いました。
　
　この絵本を見て、楽しむか、「・・・」で終わるか、極端に分かれる絵本だと思います。絵本と子どもの間にいる大人が、どう子どもに差し出すか？それによって子どもの反応が大きく変わるように思います。