「お節料理」は俳句でいえば「新年」の季語になります。
「歳時記」によれば、「年賀の客をもてなすために飾る重詰料理」とある。ただ本来はご節句の料理のことをいったらしく、今はそのうちのお正月料理のことをいうようになっています。
ちなみに五節句は1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日のことを指すそうです。
お正月にお節料理というのは支度かたづけも少なくすみ、日頃台所で忙しく働いているお母さんたちが少しでも楽になればという、心遣いもあるようです。
そんなお節料理を「十二支」の干支たちが作ったらどんな役割になるのでしょうか。
独特の画風で人気の絵本作家川端誠さんが、もしかしたらこんな風に干支たちはがんばったのではないかと想像したのが、この絵本です。
十二支の最初はねずみ。正月かざりの係です。つぎのうしは田畑に詳しいので野菜などの材料を運ぶ係、といったように、みんなに役割があります。
やっぱり気になるのは、自分の干支がどんな係かということでしょう。
今年(2019年)の干支のいのししは、十二支最後ということもあって、あとかたづけの係だそうです。
そんなの嫌だと思ったら、みんなで役割を考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
ただし、ちゃんと理由も考えないといけませんよ。単に楽なことばかり考えないで。
でも、なんだかんだ言っても、お節料理をつくるのはお母さんだけだったりして。