「アボカド」のことをしばらく、いえ、今でもしょっちゅう「アボガド」と言い間違ってしまう。つまりは紛らわしい名前なのだ。
しかも、これは野菜なのか果物なのか。
正解はクスノキ科の常緑高木になる果実なので果物になる。
この「アボカド」の別名は「ワニナシ」、漢字で書くと鰐梨。果実の表面がワニの皮に似ているところからきているそうだ。
さて、その栄養分であるが脂肪分が多く、よく「森のバター」などと称される。果実の中でもっともカロリーが高い。
ここまで予習して、ジョン・バーニンガムのこの絵本を読むと、小っちゃな赤ん坊が「アボカド」を食べた途端にすくすくとたくましく成長するのも、まんざら嘘ではないと、もっともかなり大げさではありますが、わかるだろう。
この赤ちゃんは「アボカド」を食べはじめてからは、子供たちを乗せた車を坂の上までひっぱりあげたり(まさか!)、家に侵入してきた泥棒を撃退したり(まさか!)、ピアノの置き場所をかえたり(絶対にないでしょ、それは!)してしまう、スーパーベイビーになってしまうのですから、驚き。
ジョン・バーニンガムの略歴に「アボカド」の普及に関する何かの活動があるかといえばどうもないようだから、もしかしたら「アボカド」普及の秘密結社なのかもしれません(まさか!)。
でも、この絵本のおかげで「アボカド」を食べてみたという人も多いのではないかな。