くすのきだんちシリーズの1作目から、娘とともにずっと好きでした。
野原にそびえたつ10階建てのくすのきだんち。
団地の管理人であるもぐらのもぐさん(この絵本では「もぐら」とだけしか書いてないけど)
をはじめ、団地に住む住人も優しいひとたちばかり。
いろんな職の人たちが住んでいて、困った時はみんなで助け合っています。
くすのきだんちが、雪ですっぽりと包まれた冬の日のこと。
相も変わらず、みんな優しいひとばかりです。
さるの大工さんが何かを作っています。
「「ないしょ、ないしょ。」
りすのコックさんは、コトコト、スープを煮ています。
「こんや、おたのしみにね。」
雪が降る夜更けに、誰かがこっそり、外に出ていきます。
何しにいくのでしょう。
それぞれが、お互いを思いやることのできる優しさにあふれたくすのきだんち。
こんな団地だったら、誰だって(ここに住んで良かった!)と思います。
寒い冬でも、人のやさしさに触れると心が温かくなります。
心が温まると、幸せな気分にひたれます。
今の季節にぴったりのお話です。