なんとも可愛らしい巣立ちのお話でした。
公園に枯れ葉が舞い落ち、冬が近づいているのに、ジョージは木の上の巣からなかなか出られません。
ほかの鳥たちは、暖かい南の国へ向かっているのに。
「まだ いいや。こわいもん」と後込みしているジョージに付き添うママ。
「おなかすいた。ママ、むしを とってきて」と言われママが出かけている間に、強風にあおられジョージは巣ごと木の枝から落ちて、・・・。
ジョージはどうなるのかしら?とドキドキハラハラしながら読みました。
車の屋根の上、材木運搬船の材木の上へと巣のまま移動しちゃうジョージのちいちゃな命が心配で心配で。
ママって強いですね〜。
ジョージの巣立ちを待つ強さ。
羽ばたきを根気強く教える強さ。
見失った子どもをなんとしても捜し出す強さ。
絶体絶命のわが子に絶望せず付き添い、必死でわが子の可能性を信じる強さ。
ラスト前のページの親子の歓喜する様子にウルッでした。