子供には3歳ごろ読み聞かせてみましたが、全然響かないようで最後まで読んでやれませんでした。
なので、改めて私が自分のために手に取りました。
この作品は「読む」というより、素晴らしい窓からの様々な景色を堪能するためのもの、という感じがします。
例えば、「絵画」を美術館で鑑賞するような感じ。
そのくせ、このイラストからは「風」とか「雰囲気」とか空気を感じさせる不思議な解放感も一緒に感じることができる。
きっと、世界にはこんなふうにいろいろな「窓の外」が存在している。でも、どんな素晴らしい「窓の外」をもっていても、今は疫病によってこんなにどこもかしこも真っ暗。
世界の本当の色彩が、この絵本の通りに、戻ってくる日はいつでしょうか。「希望」を象徴するような絵本だと思う。