ここに取り上げられている俳句は、見ればいつかどこかで聞いたことのある名句ばかりでした。
斎藤孝さんの撰者としての選び方がとってもよくって、さすが斎藤先生!という感じです。
この本で紹介されている『俳句』は、古いものでは江戸時代前期の(多くの方がご存じの)松尾芭蕉から8点、他与謝野蕪村や小林一茶(この二人も時期は違いますが江戸時代の俳人)の作品他、近代俳人の歌など、時代を問わず、音にすると誰にでもその情景が目に浮かぶような作品で構成されています。
また、この本の挿絵がすごくよくて、詩のイメージをサラッと一瞬の形にして見せてくれています。
俳句と絵のイメージが目茶目茶あっていて思わずにやりとしてしまったのが、
「秋深き 隣は何を する人ぞ」
でした。
でも、「竹馬や いろはにほへと ちりぢりに」も絵と俳句と、活字の構成の仕方がいい感じに決まっていて、楽しかったです。
ぜひ、ご家族や友達で声に出して遊んでみてください。