まず最初に題名『オオカミがとぶひ』に二度見して、手に取りました。
ミロコマチコさんの感性と迫力のある下手上手(!)な絵にノックアウトされました。
なるほど、オオカミが大空をかけまわったら、びゅうびゅうしそうです。そして、雷がゴロゴロドンドンときたら、大人だと、ゴリラ?とピンときます。そして、それが当たりだと何だか嬉しくなっちゃうし、しかも両開き一面の大きなゴリラに、「おう! ゴロゴロかみなりは、このくらい大きなゴリラじゃなくちゃね」と、思わず頷いてしまいます。
そんな感じで短い文と迫力のある絵で話は進むんですが、
私が一番気に入ったのは、チーターのページです。もう、いいな〜、この感性。雨がじゃんじゃん降って辟易としている時にも、見えないチーターがそこいらじゅうにいると想像すると、ちょっとクスっと気分もよくなるような気がします。
夜の帳を運んでくるクジラにもとても納得できました。
ページをめくるたびに、そうきたか!と笑みがもれました。
が、一つだけ説明のないページがあり、
私は、クジャクは、稲妻なのかと思ったけれど、よく考えてみたら、夜空に輝く星だったんですね。
寝れない僕のページも迫力あって怖いです。
もう何から何まで、ほう!の連続で、とてもとてもよい絵本でした。かなりお勧めです。