伝記絵本です。
大工の家に生まれ、長い航海にも使える時計作りに一生をかけたジョン・ハリソンの物語。
彼の時計への情熱とアイディアには驚きました。
得てしてえらい方々というのは頭が固く、融通が利かないものですが、それでも根気強くコツコツと己の信じるものを作り続けるというのは、とても大変なことだったと思います。
ジョン・ハリソンの腕前とその努力について、この本ではこうだったあぁだった伝えてくれていますが、
彼が生涯時計作りに専念できたのは、
彼の腕や信念を信じて陰ながら支え協力してくれた弟や息子、奥様だったのではないでしょうか。
彼の作った時計はもちろん世界の技術の発展に役立つたからでしょうが、
ジョン・ハリソンが持っていた宝物は家族だったのじゃないかなと、思いました。
電気ものなので少々説明が長く小難しいくだりもありますが、読み始めると一気に読めてしまえる面白い内容だと思います。
小学校の高学年くらいから中学生、高校生の皆さんにもぜひ読んでもらいたいです。