ミケランジェロ?知ってますよ。ルネサンス時代の有名な芸術家ですよね。 ダビデ像?知ってます。テレビや本で見たことがあるわ。大理石でできた彫刻でしょう?
「知ってる」と言うものの、これ以上のことは何も言えなかった私。
ところが、この絵本を読んだとたん、「ミケランジェロが作ったダビデ像のことならまかせて!」と言いたくなるくらい、物知りになった気分になりました(笑)。
ミケランジェロとダビデ像をめぐる物語が、とてもわかりやすく、まとめられています。
優れた作品も、有名であればあるほど、目にする機会も多く、「こういうもの・・」として、あっさりと受け止めてしまいがちですが、このようなエピソードを知ることによって、より襟を正して作品に向かいあおうと言う気になります。
絵は、装飾的に描かれたページあり、コマ割りでマンガチックに描かれたページあり、ミケランジェロのスケッチを模写したページありと、読者を飽きさせません。人々の表情はとても豊か。画家は、当時の衣服や風景を描くために資料集めにも苦労されたそうです。
「読んで良かった!」と満足感を感じつつ、最後のページを閉じました。