あきが赤ちゃんの時から、ずっとあきを守ってきたこん。
その二人が初めての旅。
読んでる方がハラハラドキドキ。
一生懸命、あきの為に落ち着いてがんばろうとするこん。
でもその落ち着きの中にあるドキドキが、こちら側にも、ドクンドクンと伝わってきます。
途中、不安ながらもこんのおかげでがんばってきたあきが、自分の力でこんを助ける場面。
こんの消え入りそうな「だいじょうぶ」の声。
二人の精一杯のがんばりと心細さが、本当に涙を誘います。
二人とも、大きく、強く、やさしくなったね、と心から思えるやさしい一冊です。