いつも一緒にいるきつねのぬいぐるみ「こん」と、初めて長い旅をする「あき」。
何かトラブルがあると、こんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言って、あきを安心させます。
あきもきっと、どんなときも、こんがいつも言っている通りに「だいじょうぶ」なので、こんをとても信頼して、そして安心していたのでしょう。
でも、犬に噛まれ、砂に埋められたこんが、小さい声で「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言っていたとき…。
言ったこんの気持ち、そして、それを聞いたあきの気持ちを考えると、何ともいえない、切ない気持ちになります。
初めて読んだときに、私はこの場面で号泣してしまい、涙声での読み聞かせになってしまいました。
「だいじょうぶ」という一言で感じられる、大きな安心感。
毎日の生活の中で、子どもは親からたくさん感じているのでしょうか。