トビケラなんて虫の生態を扱った絵本は(恐らく)他にないし、私が子供のころの思い出の絵本なのに、今は手に入らないなんて、もったいないことです。トビケラは幼虫時代を川の中で過ごし、砂や石ころを集めてミノムシのような殻?家?を作ります。よっ子ちゃんは、間違ってタニシの子まで殻にくっつけてしまうのですが、実際にこんなことがあるんでしょうか。この本の生態描写はかなり詳しいので、あるのかもしれません。文章も詩的できれいです。確かに今は川遊びをして、こんな虫を探す機会はないかもしれませんが、図書館で見つけたらぜひ読んでほしい、そして復刊してほしい本です。