これは、大笑いした絵本です。一見、ばばばあちゃんの破天荒ぶりが印象に残りがちで、悪い見本として捉えられる場合もあると思います。でも、保育者としては、幼児期に子どもに体験させたい遊びのひとつに「泥んこあそび」があります。泥んこになって、五感を使って、感触や匂いを楽しみ思いっきり遊んだり、泥だんごつくりに夢中になることは、幼児の育ちのうえでも重要視されています。そう考えると、このばばばあちゃんの姿は、とても良い見本です。「僕・私もやってみたーい」と思うきっかけを作ってくれます。泥遊びの楽しさをユーモラスに描いた素敵な作品だと思います。