あだちなみさんの挿絵はやっぱりステキです♪
くまのがっこうでお馴染みのコンビの作品です。
絵本と言うか、60ページある児童書かな。
文字は大きめで漢字は使われていないので低学年でも読めます。
ママのお誕生日のお話です^^
『いちどでいいから、ケーキをおなかいっぱいたべてみたいなあ』とケーキ屋さんの前をとおるとき言っていたのをちゃんと覚えていたゆうた。
ゆうたの計画はこっそりプレゼントを買ってママを驚かせること。
ケーキ屋さんまでは、バスで7つ。
一人で行く予定だったのに、なんと妹の面倒を頼まれたゆうた。
ママは、お兄ちゃんなんだから・・・と。
ついつい言ってしまうんですよね。。。
仕方なく2人で行くことにしたのですが・・・
4歳のわがままなお年頃の妹と小学生のお兄ちゃん。
お兄ちゃんの心の格闘がリアルに表現されていて、がんばれ〜と応援したくなります。
ホント胸がキュ〜ンとしちゃいます。
ケーキ屋さんについても、妹に振り回されるお兄ちゃん。
お姉さん、オマケしてあげて〜って叫びたくなりました。
ゆうたの気持ちが痛いほど伝わってくるシーンです。
帰り道も歯を食いしばってがんばるお兄ちゃんの姿が切なくて。
はじめてのおつかいみたい。
お兄ちゃんがんばったね、エライ、エライ。
さて、ケーキは・・・
世界でひとつだけのケーキ。
おなかいっぱいになった?と聞かれるママ。
最後のママの言葉でこちらもほっとニッコリ^^
かわいくて、切なくて、温かいお話。
読み終わった頃には胸が熱くなって
涙がこぼれていました。