「しんでくれたいきもののぶん、ぜんぶいきる」
印象的なタイトルの裏には、強く生きてもらうための願いが込められています。
食卓のうえに並んだおいしそうなごはんは、いろんな生き物が死んでくれたから、そこに並んでいる。
農家や畜産家の家にでも、生まれない限り、現代においてはその間にある過程は見えにくくなっています。
必ずしも、生き物が死んでいく過程をすべて目にしなければならないことは無いと思います。
でも、そうした想像力を働かせることで、ほかの生き物が生きていること、それらによって私たちが生きていることを実感し、生きていることへの感謝の気持ちが生まれます。
だからこそ、「しんでくれた」生き物たちのことを、伝えなければならないのだと思います。