どちらかというと大人用の絵本かなと思います。
どうしようもない孤独を抱えていると、傍に寄り添ってくれている人の存在さえもうっとうしく思えるのに、いざその人がいなくなると、その存在感の大きさを改めて思い知ると言ったような経験は、人生の中では誰も一回は感じたことのあるのではないでしょうか?
ソウガメの長寿だからこその孤独は誰もわかってあげることは出来ないかもしれないけれど、逆にゾウガメ自身が捉え方を変えることで、温かい人生(亀ですが)を送れるようになって、本当によかったです。
この話も好きですが、この話に合った絵がとても魅力的でした。特に、ゾウガメの心の奥を表した灰色のページと、途中で戻ってきたヒワのページがとても良かったです。
冒頭に書きましたが、大人向けだと思います。小さな子には本当の意味は分からないかもしれませんね。