長谷川集平はちょっと難しくて、ずっと敬遠していたのですが、『パイルドライバー』が思いの外子どもにうけたので、この本も借りてみました。
なかなか意味深長なので、小さい子向けではないと思うのですが、6年生の娘には「なんだかよくわからない」と言われ、1年生の次男は何度も「読んで」と言ってきます。
次男の場合は、内容云々より、『パイルドライバー』と同じで、不思議な雰囲気に惹かれているのだと思います。
異性とか死とかに対する自分では太刀打ちできないような混沌とした気持ちを、持て余している少年の姿を描いていて、思春期の入り口に立った年齢の子どもが読むのにいいのではないかと思うのですが、受け手の経験などによっては、難しいかもしれません。
教室での読み聞かせには、ガハハと笑えるものを読んで欲しいという娘の抵抗に遭っているのですが、今度この本を6年生に読んでみようかと思案中です。