コスタリカのジャングルに住むハナグマの子ども、ツーティのお話です。
仲間と一緒にイチジクの実を食べにきたツーティ。アリを見つけ、夢中で追っているうちに仲間とはぐれてしまいます。
コスタリカ特有の自然が生き生きと描かれています。見たことも無いような植物や生き物が丁寧に繊細に描かれていて、見応えがあります。
最後に熱帯の森の生き物たちということで、解説も載っているので図鑑としての要素もあります。
お母さんとはぐれてしまったツーティ、敵に狙われたり、どうなることかと思ったら、最後にお母さんが見つけにきてくれてほっとしました。その夜はいつもの十倍も気づくろいをしてくれた、というのが微笑ましくて良かったです。親子の愛も感じられて、色々な視点から楽しめる絵本でした。