大好きなクリス・ヴァン・オールズバーグの作品ですが、訳がいつもの村上 春樹さんではありません。
しかも、モノトーンが多い中、この作品は奇麗な色遣いになっています。
お話は、主人公のウォルターのベッドが未来へ飛ぶシーンから始まります。
それは、ウォルターが夢見た未来の世界と全く逆の世界。
エベレストの頂上にホテルがあったら、確かに驚愕すること間違いありませんよね。
環境問題という難しいテーマをオールズバーグに描かせると、こんなにも素晴らしいアイデアと美しい絵で表現するのかと脱帽させられます。
小学生低学年には、難しい内容だと思いますが、是非環境問題に興味を持ったら読ませてあげて欲しい一冊です。
子供の絵本というより、大人の絵本と言った方が相応しいかも知れません。
世界中で評判になった絵本というのも頷けるオールズバーグの会心作だと思います。