どんくまさんには誕生日がありませんでした。
自分がいつ生まれ、何歳になったのかも知りませんでした。
そんなどんくまさんに、誕生日が出来たお話です。
初めて見る誕生日ケーキ。ロウソクの火を火事だと思って水をかけてしまうどんくまさん。
ケーキを台無しにされてしまったうさぎさんたちはお気の毒でしたが、すっかりしょげかえり、肩を落としているどんくまさんもちょっと可哀想でした。
それでも、どんくまさんを責めるわけでもなく、一緒に誕生日会を楽しんでくれるうさぎさんたちは、本当に優しいですね。
夢の中で、どんくまさんは小さい頃に戻ります。
どんくまさんにもこんな可愛い子ぐま時代があったのですね!
うさぎ社会と違って、くま社会は集団生活はしないのでしょうか。
でももう、どんくまさんは寂しくなんかありませんね。
自分の誕生日をこんなに祝ってくれるみんながいてくれるのですから・・・
誕生日があるって素敵なこと。
誕生日をお祝いしてもらえるのはもっと素敵なこと。
1年に1回、みんなに感謝して、おめでとう!ありがとう!
柿本幸造さんの描く温かな挿絵が、一層幸せな気持ちにしてくれました。
柿本さんのお誕生日のエピソードと、そこに添えられた笑顔も、本当に温かくて素敵ですね(^^)