誰にだって、できることが必ずある、と教えてくれる1冊です。
ひとりぼっちのぐるんぱは、ある日ぞうの会議で働きに出されることに決まり、町へ出て行きます。ところが、行くところ行くところで、失敗し「もうけっこう」と言われてしまいます。その度に、売り物にならないと言われた品物を抱えて。でも、最後にその品物を使って、ぐるんぱは幼稚園を開くのです。ぐるんぱのような、ひとりぼっちの子供もたくさん来ます。ぐるんぱも、もうさびしいぞうでは、ありません。
自分にあった職業を探して、何度も転職を繰り返すぐるんぱ。自分もそうだったなぁ。なかなか何がしたいのか、何ができるのか分かりませんでした。あの頃に読んでいたら、気持ちが軽くなったかもしれませんね。なので、子供には、ぐるんぱのように、何度失敗してもいいから、本当にやりたいことを見つけて欲しい、という思いを込めて読んでいます。