ぐるんぱは、一人ぼっちの大きなゾウ。
働きに出ることになるのですが、体が大きいから、どうしても特大サイズのものばかりを作ってしまって、
行く先々で「もうけっこう」と解雇されてしまいます。
しょんぼりしているぐるんぱは、
12人も子どもがいるお母さんに出会い、子どもと遊んでやってくれないかと頼まれます。
それがぐるんぱにとっては天職!
ぐるんぱみたいに一人ぼっちの子どもも集まってきて、みんなで楽しく遊びました。
大きなピアノを弾いて、大きなお皿でプールをして、大きなビスケットを子ども達にあげて・・・今まで作ったものたちも大活躍。
この絵本に出てくる人・動物達は、みんな優しいです。
ぐるんぱを働きに出したゾウたちも、ぐるんぱが少しでも自立して、成長できるために、と思ってのこと。
「もうけっこう」と言っていた人たちだって、ぐるんぱが嫌いなわけじゃなくて、「もっとぐるんぱに合った居場所があるはずだよ」って言っているような気がします。
だから、手土産(?)を持たせてあげて、「頑張りなよ」って言っているような。
ぐるんぱが頑張っていることはみんな知っていると思うんです。
だからぐるんぱも、諦めてしまわずに頑張れたのではないかな・・・。
誰にでも、得手不得手があって、自分の得意なことをを見つけることが大事。
1回やってみてダメでも、その次、また次、とチャレンジすることが大事。
と、教えてくれる絵本だと思います。