小学6年生のクラスの読み聞かせで選びました。
45年も前にアメリカで刊行された絵本が、時を経て日本で読めるようになったということで、手に取ってみました。
単色で描かれた絵には、色がないぶん想像がふくらんで、登場する子どもたちの動作が表情が生き生きと感じられます。子どもたちが考える家出のいろいろが、読む子にとってはおもしろく、読む大人にとってはかわいらしく、興味ひかれるものになっています。
家出というから結末はどうなるのかとちと不安でしたが、そこは心配無用。最後までハートウォーミングな空気が漂っていて、ほっこりしますよ。
お話はもちろんですが、絵がほんとにすてき。細部までじっくりと見入りたくなります。子ども以上に大人がはまってしまう一冊なのかもしれません。