こどものとも603号です。飯野和好さんが絵を描いていたので、店頭で見つけてすぐ購入しました。
内容は、昔話の『たにし長者』ですが、細かいところが少し違っています。
嫁になるのが、長者の娘ではなく、お百姓の娘だったり、結婚する前につぶ息子と娘の間に絆のようなものが出来たりします。つぶ息子も、この本の中では、結構重労働をしています。なかなか頑張っていて楽しいお話になっています。
文の終わりに方言が使われていて、ちょっと読みにくいところもありますが、昔話の面白さは充分に伝わってきます。
飯野さんの絵も、いつものものより小奇麗なので、気持ちよく読むことが出来ますよ。