日本の田んぼで見られる昆虫を特集した写真絵本。
2005年刊行。春〜冬までの季節で行う農作業(米づくり)と、そこにいる虫たちを丁寧に取材して、愛情と好奇心いっぱいの目で撮影した様子が伝わって来る。
自分が子どもの頃は、田んぼがある生活があまり好きではなかったので、そこにいる生き物たちには関心が薄かった。
大人になって田舎を離れて何年もしてから、ようやく田んぼに居たたくさんの生き物たちの豊かさや尊さがわかってきた。
イナゴの一生や、水の中に住む生き物たち、最近は数が少なくなった昆虫など、いろんな角度で生き物をたくさん紹介してくれている。
生き物と楽しく暮らせる世界が素敵だと思えた。
田んぼがある生活は豊かだなあと、素直に思えた。
大人にも読んでもらいたい一冊。