昔ばなしは伝承で、そのお話が色々に変わっていくようです。そんなことを、知りたくて絵本の短縮版でないものをとこの本を手にしました。
ジョーセフ・ジェイコブズが手がけた童話が2篇収録されています。
「ジャックと豆の木」は、ジャックの父親が巨人に殺されていたという生々しい話や、登場人物に幾通りものパターンを見ていたので、話が少し詳しくなったくらいにしか感じなかったのですが、「三びきのくま」ではびっくりしてしまいました。
三びきのくまの家に入りこんだのは、女の子ではなくておばあさん。
今まで自分の中でできていたイメージが崩れてしまうほどの衝撃でした。このお話の原型はおばあさんだったのですか。無邪気なイメージが吹き飛んでしまいました。
やっぱりおばあさんが主役では、逃げ出したあとどうなったのか、心配が残って、読後の印象は重くなってしまいます。