げここは げんこつよこちょう。もんくあるか? あるならいってみろ げんこつぽかんだぞ!
キャンディくれないと、げんこつぼかんだぞ! ママに言いつけたりなんかしたら、げんこつぼかんだぞ!
だけど引っ越してきた女の子は、お父さんがプロレスラーでぼくより力持ちみたい。いいな、あの子の周りは楽しそうだな。
そして森へ修行に出た。1ばんつよくなるために。
ワニ、ライオン、ヒョウ、オバケにまで会って修行した。みんなに認められ1ばんつよくなった。でもそれって……。
まず見開きの地図に興味をそそられる。こんな地図、子供の頃によく書いたなあ。そしてどんどん展開していくお話、最後に”言いたかったこと”がわかったときの気持ちよさ。
叩いて従わせる強さなら、当然その報いも”無理強い”だよね。納得。
そしてどこか思い当たる節が。育児のなかで頻繁に叩いてしまっては、叩くから従う子ができてしまいます。
聞いて欲しいことがあれば、お友達を叩いて聞いてもらうのではなく、従わせる子にもなりかねません。
ケンカも少しはやらせなくっちゃと思っていても脳裏をよぎったことがありませんか。
娘も修行の様子や、女の子がソファーを持ち上げてしまうシーン、そしてやっぱり地図に見入っていました。
乱暴なお年頃にはいいかも。ただし教訓として読むのではなく、あくまでもお話として読み聞かせたいところですね。