いたずらっこのけんた・うさぎが主人公の6つの楽しいお話からできている、絵本というよりは童話かな?
どれも、とても身近で、「もしかして、ぼくのこと?」なんて思ってしまう、幼い子の日常がユ−モアたっぷりに書かれています。(さすが、中川李枝子さん!)
中でもうちの子たちがお気に入りの「あべこべ・うさぎ」を紹介しますね。ある朝、けんた・うさぎは目が覚めると、足の方からベッドをぬけだし、Tシャツを足にはき、ズボンを頭にかぶり、「おかあさん、こんばんは。」とあいさつします。うさぎ・かあさんがたまげると、「ぼく、あべこべ・うさぎになったんだよ。」とすましています。さて、けんたのあべこべごっこはいつまで続くかな?皆さんも読んでみてくださいね。
けんた・うさぎに対する、うさぎ・かあさん、うさぎ・とうさんのゆったりした接し方が、とても魅力的で、カリカリ怒ってばかりいないで、ユ−モアにはユ−モアで返さなくちゃって、反省させられます。
挿絵は山脇百合子さんの、姉妹コンビの童話です。1日2話ずつ3日で読むと、ちょうどいいかな?